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2021年3月20日放送「継続力 / トウカイトリック」

22年の現役生活、8回のオールスター出場

しかし、MVPには届かなかった

ヴィンス・カーター

ダンク王の称号を持つ男は、こう言った

『練習は、決して裏切ることがない』

その信念は、彼をチームメイト・オブ・ザ・イヤーに導いた

この栄誉こそ、長き現役生活を送った勇者の、MVPかもしれない

『トウカイトリック』

彼は、2歳の夏に、デビュー勝ちを果たした

トウカイトリックの重賞初制覇は5歳

3400mを走り抜き、スタミナに自信を深めると

長距離最強馬決定戦へと挑む 

前年、同期のディープインパクトに敗れた舞台

英雄はターフを去り、主役の座を今こそ狙う

だが…

それでも彼は、走り続ける

阪神大賞典、そして、天皇賞・春には

8年連続、同一重賞出走という記録を樹立

阪神大賞典を制したのは、実に5度目の挑戦だった

その足跡を振り返るとき、浮かぶ言葉はただ一つ

無事是名馬

ターフに別れを告げたのは12歳

キャリア通算63戦

10年にも及ぶ競走生活で、GⅠには手が届かなかった

だが、走りぬいた170kmにも及ぶ道程は

今もなお、唯一無二の輝きを放ち続ける

栄光を目指す者は
数多いる

才能に恵まれし者、
運を引き寄せる者…

だが、継続を諦めぬ者に
女神は最後微笑むのだ

トウカイトリック
牡馬 鹿毛
2002年2月26日生まれ
父:エルコンドルパサー
母:ズーナクア

生涯成績:63戦9勝
獲得賞金:5億5038万8000円
主な勝ち鞍:ステイヤーズステークス(2012年)、阪神大賞典(2010年)、ダイヤモンドステークス(2007年)

■前回の土曜名馬座

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