土曜名馬座2020年以降の紹介

2023年6月3日放送「アメリカンドリーム / モーリス」
ジョージ・ワシントン。エイブラハム・リンカーン。アレクサンダー・ハミルトン。100ドル札は、建国の父と呼ばれた男。ベンジャミン・フランクリン。もとは貧しい家庭の生まれ。12歳で印刷工として働き始め、やがて出版業に就くと、ベストセラーを生み出す。中に綴った成功への哲学は、彼をあまたの功績へと導いた。ついには、アメリカ独立宣言書に関わるまでに、彼のアメリカンドリームを讃えよう…

2023年5月27日放送「刹那の運命 / エアシャカール、アグネスフライト、フェノーメノ、ディープブリランテ、サトノダイヤモンド、マカヒキ、エフフォーリア、シャフリヤール」
日本ダービー。それは、サラブレッドの生涯一度きりの大舞台。競馬界最高の栄誉をかけたレースでは、あまたの激闘が、繰り広げられてきた。62年前のあのレース。2,400m先のゴール直前、刹那の差が、勝者と敗者を隔てた。過去89回のレースのうち、10回の勝敗は、わずか数センチのハナ差で決まっている。運までも味方に出来た馬が勝つ。それがダービーだ…

2023年5月20日放送「母の背中 / ダイワエルシエーロ」
命をかけて、人類に貢献した母と娘。留学生だった母は、苦学の末、放射線を放つラジウムを発見。マリ・キュリー。医学利用への道筋を開いた。やがて娘も科学の道へ。イレーヌ・キュリー。母の研究を継ぐと、人工的に、放射性物質を作り出すことに成功した。放射線に蝕まれながらも、ノーベル賞を受賞。それは、いばらの道を突き進んだ、ふたりの栄光そのものだ…

2023年5月13日放送「最強の証明 / アパパネ」
アカデミー賞にノミネートされ、あの年、注目を集めた2人。ダイアン・キートン 。シャーリーズ・セロン。往年の演技派女優と、美貌を武器にのし上がってきた若手女優。この作品で彼女は、ドーナツを大量に食べて、別人に変身。美を封印した鬼気迫る演技で、オスカーを手にした。映画『モンスター』。高い壁を登らなければ、違う景色は見えてこない…

2023年5月6日放送「風の女王 / メジャーエンブレム」
陸上競技のイメージを変えたアスリート。フローレンス・ジョイナー。彼女の爪は、復活の狼煙だった。ロス五輪で銀メダルを手にするも、注目度は低く、銀行員として働き続けた。4年後のソウルオリンピック。華麗なる変貌を遂げて、トラックに現れると、鮮やかな走りで、三冠達成。ランナーである前に、レディでありたい。彼女は、美しき風だった…

2023年4月29日放送「伝説へ / 武豊」
少年の頃、親から送られた8ミリカメラ。手に入った瞬間に、彼は映像の虜になった。スティーブン・スピルバーグ。映画界に衝撃を与えたのは、弱冠25歳の頃。2台の車だけで描いたサスペンス映画。タンクローリーをまるで、モンスターのように見立てることで、恐怖を巧みに描いた。映画『激突!』。天賦の才は世に認められ、彼の時代が始まる。今もなお、ヒットメーカーとして君臨する、生ける伝説…

2023年4月22日放送「リトルチャンプ / インディチャンプ」
体重によって、ボクシングの階級は決められる。激戦区といわれるウェルター級で、アフリカからやってきた小柄な男は、頂上を目指した。アイク・クォーティ。スピードとパワーに恵まれた猛者たちを倒すため、彼は1つのパンチにかけた。それは、牽制しながら相手との距離を測るジャブ。磨き抜かれたジャブは、バズーカ砲の異名を持っていた。並みいるライバル達をマットに沈めた拳には、勝利への執念が、込められている…

2023年4月15日放送「盟友 / メイショウサムソン」
早撃ちガンマンの賞金稼ぎを、飄々と演じたのは、若き日のあの俳優。クリント・イーストウッド。低予算で、衣装は自前。役名さえ無い主人公を演じた。共に独自の西部劇の開拓に挑んだのは、キャリアの浅いイタリア人監督。セルジオ・レオーネ。タッグを組んだ2人は、ヒーローであるにも関わらず、極限までセリフを削り、新次元のスタイルを確立させた。異質の才能がぶつかり合い、共鳴して、時代は築かれる…

2023年4月8日放送「最速の彼女 / ハープスター」
馬は、人の翼のようだ。跨れば、どこまでも飛べそうな気になる。20世紀の初めに、見事な馬術を見せた女性がいた。ドロシー・レヴィット。スピードを愛した彼女は、自動車の創成期に、いち早くハンドルを握った。もっと早く…。その願いは叶い、彼女は翼を手に入れ、本当に空を飛んだ。ひたむきな情熱は、未来を照らす…

2023年4月1日放送「不屈の心 / レイパパレ」
あの鬼才が監督した、アクション大作。映画『キル・ビル』。ヒロインは、ブルース・リーを彷彿させる出で立ちで、刀を手に…暴れ回る。愛する映画へのオマージュを込めて、引用された数々のシーン。血湧き肉躍る戦いの場面は、映画史に残る名シーンだ。ヒロインは、絶望を超えて、一心不乱に、敵を討つ。不屈の心で、悲願は果たされる…