人間空母と、人は呼んだ
身長185cm
ヘイスタック・カルホーン
全盛期の体重は、273キロという
その巨漢を支えたのは、恐るべき食事量
食欲を満たすために、この道を選んだ
そんな噂も絶えなかった
一度に5人の相手とも戦い
あの力道山にも善戦した
彼は、時代を大きく揺り動かした、伝説のレスラーだった
『ヒシアケボノ』
競馬界を沸かせた巨漢は、彼をおいて他にはいない
500キロを優に超える大型馬だった
芝のスプリント戦で初勝利をあげると
その勢いで4連勝
主戦場を芝の短距離に定めると
日本レコードで、重賞初制覇
GⅠ戴冠へと乗り出した
挑んだマイルチャンピオンシップでは
最後の直線で、先頭に躍り出る
だが、ゴール前で力尽きて3着
それでも確信があった
スピードでは誰にも負けない
中山の急坂を力強く駆け上がる、ヒシアケボノ
この日の馬体重は560キロ
史上最重量のGⅠ制覇馬として
その名を刻んだ
クジラに天敵など
見当たらない
悠々と回遊しながら
戦う相手は己か
超越した存在に
ロマンを重ねてしまう
ヒシアケボノ
牡馬 黒鹿毛
1992年2月27日生まれ
父:Woodman
母:Mysteries
生涯成績:30戦6勝
獲得賞金:3億2426万2000円
主な勝ち鞍:スプリンターズステークス(1995年)、スワンステークス(1995年)
■前回の土曜名馬座