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2020年3月28日放送「型破り / ショウナンカンプ」

世俗まみれのパリに

描くべきものなど何もない

男は金融恐慌で職を追われ、画家を生業にしようと思い立つ

ポール・ゴーギャン

だが、画一的な近代主義に辟易し

未開の地、タヒチへと一人旅立つ

型を破り進んだ、新天地

そこに、彼の道はあった

 『ショウナンカンプ』

その馬も、既成概念と戦った

父は史上最強スプリンター

サクラバクシンオー

その資質を彼は受け継いでいた

しかし、デビュー以来走り続けたのは、ダートレース

3勝をあげるも、一介の条件馬に過ぎなかった

初めて挑んだ重賞で、11着と敗退

続くレースも落とし、砂では限界が見えた

1か月後、ショウナンカンプは、芝に立つ

そのとき、血が目覚めた

初めてのターフの感触に、心が湧き踊ったか

父譲りのスピードで押し切り、完勝

続くレースも制し、スプリント王決定戦へ

逃げ馬は不利と言われる高松宮記念でも、彼は果敢にハナを切る

そのスピードは、名うてのスプリンターたちの追随を許さない

レース史上初となる逃げ切り勝ち

彼は、スプリント界のジンクスさえも打ちのめした

一つの扉が閉ざされたとき

別の扉が
解放の時を待っている

希望は
常にその先に

ショウナンカンプ
牡馬 鹿毛
1998年3月7日生まれ
父:サクラバクシンオー
母:ショウナングレイス

生涯成績:19戦8勝
獲得賞金:3億1270万1000円
主な勝ち鞍:高松宮記念(2002年)、スワンステークス(2002年)、阪急杯(2003年)

■前回の土曜名馬座