土曜名馬座

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2020年7月11日放送「帰りたい夏 / ミヤビランベリ」

愛は魂を燃やし続ける。これは365通の、届かなかったラブレターの物語。映画『きみに読む物語』。恋に落ちた若き二人の切ない別れ。手紙をしたためるも彼女に届かない。運命的な再会の日まで。天の川の煌きが心を高ぶらせる織姫と彦星は出会えただろうか。今宵、ロマンチックな夜空に思いを馳せよう。誰にでも帰りたい夏がある…
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2020年7月4日放送「卓上の味 / ロックドゥカンブ」

それは、ボルドーワインの頂点に君臨する、5大シャトーへの挑戦状か。ワイン作りの鬼才が、名もなき畑を買い上げ唯一無二のワインを育てあげた。ロック・ド・カンブ。ボルドーの右岸コート・ド・ブール。好天も悪天もそのまま受け入れる製法で、その傑作は生み出された。並外れた凝縮度と、ベルベットのような艶やかな質感。世界に賞賛されるワインと、同じ名を冠したあの馬は…
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2020年6月27日放送「深き絆 / マーベラスサンデー」

空を飛びたい。ただそれだけの思いで失敗を重ねながらも夢を追いかけた。オーヴィル・ライト / ウィルバー・ライト。自転車屋を営む名もなき兄弟は世界初の有人動力飛行に挑んだ。同じころアメリカ政府から支援を受ける第一人者がいた。サミュエル・ラングレー。人々は歴史を作るのは彼だと信じていた。だが、初飛行に成功したのはあの兄弟だった。夢見る力と、二人の深い絆が奇跡を起こした…
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2020年6月20日放送「熱愛 / ビーナスライン」

孤独を背負い、虚しさを噛みしめ。一人杯を重ねた、あの天才、詩人石川啄木。彼は、一人の女性のために、22首もの歌を詠んだ。君に似し、姿を街に見る時の、心躍りをあはれと思へ。その忘れがたき女性がいた街。生涯彼女を思い、命尽きるなら函館でと、手紙に残した。その愛の深さは、計り知れない…
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2020年6月13日放送「希望 / エイシンヒカリ」(再演)

あの偉大なる選手が引き際に残した言葉を綴ろう。いつか私の名が忘れられる日がやってくる。その時にこそ、新たな時代が始まると。季節が巡るように、栄華を極めた王者にもいつかは勝負を去る時がやってくる。だからこそ、新たな夢が始まるのだと彼は言った。ジネディーヌ・ジダン。終わりから始まる希望。ほろ苦い気持ちを抱きながら、あの馬を見送った…
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2020年6月6日放送「風の薫り / ダイワメジャー」(再演)

男は言った「私の神は、太陽とスピードだ」。俳優、スティーヴ・マックイーン。野性的な魅力で、人々を虜にした天性のスター。自由奔放な生き方で周囲の手を焼かせたが、歳を重ねるごとに深みを増した。今夜は、風のように生きたサラブレッドに思いを馳せることにしよう。奔放なる天才…
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2020年5月30日放送「名門の意地 / ドゥラメンテ」

自分でハシゴを登りたいんだ。誰の助けもいらない。その御曹司は爽やかに笑う。パトリック・シュワルツェネッガー。父はあのシュワルツェネッガー。母はケネディ家の血筋。その遺伝子を継ぐ男が目指したのは、役者だった。親の七光りを嫌い、実力でキャリアを築き父親と共演する日を夢見ている…
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2020年5月23日放送「稀代の女傑 / シーザリオ」

時は15世紀。フランス王位継承をめぐる長きに渡る争い。百年戦争でイングランドに攻め込まれたフランスは地図から消えようとしていた。そんな中、フランスの危機を救った奇跡の聖女がいた。最前線に立ち、破竹の勢いで敵を打ち破る。神に授かった勇気と統率力か長い髪を剣で切り落とし、鎧を纏い、戦場を駆け抜けた。私は前しか見ない。短く、苛烈な生涯だった…
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2020年5月16日放送「シンデレラ / ストレイトガール」

まっすぐな生き方で、未来を切り開こうとしたシンデレラがいた。彼女は、スターを目指し場末のクラブで歌声を磨き続けた。その美しい声に惹かれた、ロックスターがスターダムへと押し上げる物語映画『スター誕生』。ヒロインを演じた彼女も輝かしいキャリアを築いていく。世界を魅了してやまない歌声で長きにわたり、咲き誇った…
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2020年5月9日放送「融合 / ディープスカイ」

人生には、化学反応を起こす出会いがある。有機的で彫刻のようなフォルム。1940年代に生み出された名作。チェアミッドセンチュリーを代表する、デザイナーの出会いが時代を先取りした家具を創造した。チャールズ・イームズ、エーロ・サーリネン。2人の情熱が溶け合った、オーガニックチェア。その奇跡に、時を越えるぬくもりを知る…