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2021年10月30日放送「目覚め / ゼンノロブロイ」

ゴミ箱にグラブを投げ捨てた、メジャーリーガーがいた

それを拾い上げた球場職員は、彼のもとに戻した

サンディー・コーファックス

「あなたには、まだ必要なものだ」

史上最強の左腕と評された男も、デビュー当初は不振続き

野球を諦めようとした瞬間を救った逸話だ

折れかけた翼は、目覚めとともに再生していく

語り継がれる、レジェンドよ…

『ゼンノロブロイ』

出会いが、眠れる資質を呼び覚ました

菊花賞で初めて組んだ、ゼンノロブロイとオリビエ・ペリエ

だが、力を持て余し気味で

その年のクラシックは、無冠に終わった

悔しさが、伝説を生む

翌年、再び邂逅を果たした2人

惜敗が続き、茫然自失の彼に

フランスの名手は呼びかける

お前には、絶対的な力がある…

鞍上の叱咤に応え、初戴冠

手にした自信は、世界の強豪相手にも揺るがない

威風堂々の走りで、ビクトリーロードを突き進み

この秋、2つ目の戴冠へ

歴史的偉業まで、残す一冠は…

史上2頭目の、秋古馬三冠制覇

王者の風格を纏う彼の前に、ライバルなどもういない

秋の王道GⅠを完全制覇

年度代表馬に輝いた姿に、惜しみない喝采が贈られた

知恵は
人生を豊かにする

だが、最も重要なのは
覚悟ではないだろうか

その時
運命は形作られる

ゼンノロブロイ
牡馬 黒鹿毛
2000年3月27日生まれ
父:サンデーサイレンス
母:ローミンレイチェル

生涯成績:20戦7勝(中央競馬 19戦7勝 / イギリス 1戦0勝)
獲得賞金:中央競馬 11億1560万8000円 / イギリス 10万1200ポンド
主な勝ち鞍:有馬記念(2004年)、ジャパンカップ(2004年)、天皇賞(秋)(2004年)、神戸新聞杯(2003年)、青葉賞(2003年)

■前回の土曜名馬座

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