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2020年7月11日放送「帰りたい夏 / ミヤビランベリ」

ミヤビランベリ

愛は魂を燃やし続ける

これは365通の、届かなかったラブレターの物語

映画『きみに読む物語』

恋に落ちた若き二人の切ない別れ

手紙をしたためるも彼女に届かない

運命的な再会の日まで

天の川の煌きが心を高ぶらせる

織姫と彦星は出会えただろうか

今宵、ロマンチックな夜空に思いを馳せよう

誰にでも帰りたい夏がある

 『ミヤビランベリ』

この馬にも忘れられぬ夏がある

重賞初挑戦の七夕賞

眩い陽射しがミヤビランベリの心を躍らせた

弾むようなステップで先頭をひた走る

見事逃げ切り、重賞初勝利

その勢いで、サマー2000のチャンピオンに輝く

しかし

秋の訪れと共に、彼は己の走りを見失う

どれだけ足掻いても、勝利を掴み損ねる日々

あの走りは七夕の幻だったのか

季節は巡り、翌年の5月

雨の匂いに紛れた夏の気配を、彼は感じ取った

目黒記念で七夕賞以来となる勝利

雨が上がれば、あの季節が来ることを信じて

泥だらけになっても走りぬいた

待ちわびた夏の到来

ミヤビランベリはターフを駆け抜けた

まるで募る恋人への思いを追いかけるかのように 

1番人気に応え連覇

あの夏の輝きは、今も記憶の中に

夏の風は
忘れかけていた何かを連れてくる

栄光も挫折も

思い出は風の中で
光を浴びて微笑んでいる

ミヤビランベリ
牡馬 栗毛
2003年3月28日生まれ
父:オペラハウス
母:アステオン

生涯成績:25戦7勝
獲得賞金:2億9789万8000円
主な勝ち鞍:目黒記念(2009年)、アルゼンチン共和国杯(2009年)、七夕賞(2008・2009年)

■前回の土曜名馬座

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