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2020年11月21日放送「波 / ハットトリック」

サッカー界に、ロシアの新皇帝と呼ばれた男がいた

アンドレイ・アルシャヴィン

ディフェンスを翻弄するドリブルとシュートセンス

記憶に残る圧巻のプレーは

あのリヴァプール戦だろうか

1試合4ゴールの衝撃

だが、乗らない時は味方にあっさりパスを出すのみ

皇帝の気まぐれさに

ファンは、憤慨することもあった

それでも、彼が牙を剥いた時のパフォーマンスは

どうしても記憶から消えない

『ハットトリック』

彼の走りも、未知の魅力を秘めていた

生涯成績は21戦8勝

負けたレースは、全て掲示板を外すが

勝つ時は、豪快な走りで愛された

4歳で重賞連勝を果たしたハットトリック

意気揚々、春のマイル王を占う一戦に挑む

しかし、1番人気を裏切る惨敗

それでもファンは知っていた

ハマった時の彼の強さを

世界的名手、オリビエ・ペリエと組んだこの日は

爆発の予感を秘めていた

出遅れが響き、絶望的な位置で最後の直線へ

だが、人々の予感は確信へと変わった

GⅠ初制覇を果たした彼は、いざ海外GⅠへと挑む 

異国の地でも、GⅠ勝利を飾る活躍を見せ

父となっても、フランスの年度代表馬を輩出

その血は、世界中に広がっている

闘志の落差が激しい者に
人々は惑わされる

超絶な力を見せつけられた時

彼らは
無視できぬ存在となる

ハットトリック
牡馬 青鹿毛
2001年4月26日生まれ
父:サンデーサイレンス
母:トリッキーコード

生涯成績:21戦8勝
獲得賞金:2億3159万円(日本国内)、1億546万100円(日本国外)
主な勝ち鞍:香港マイル(2005年)、マイルチャンピオンシップ(2005年)、東京新聞杯(2005年)、京都金杯(2005年)

■前回の土曜名馬座

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