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陸上競技場の最高地点を舞う
そのために、無駄なトレーニングはひとつもない
女子棒高跳びで
不可能と言われた、5メートルの壁を突破
ワールドレコードアーティストの名を、ほしいままにした
だが、まさかの敗退
打ちひしがれた女王は、復活を誓う
世界チャンピオンに返り咲いたのは
母国で行われた世界陸上
再び鳥になった彼女の眼には
どんな景色が映ったのだろうか
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『ファレノプシス』
その馬も、女王の座へと返り咲いた
ファレノプシス
胡蝶蘭と名づけられた名家の子女は
武豊のエスコートに導かれ、桜の女王に
オークスでは、3着に敗れるも
トライアルを制して、秋華賞に挑む
鮮やかに走り抜き、見事牝馬二冠を達成
紛れもなく、彼女は開花の時を迎えた
だが、4歳で才能は散りゆくのか
2年間、一度も勝利をあげることなく
引退レースの日を迎える
ドラマは最後に待っていた
別れの舞台、エリザベス女王杯
ファンの惜別に、二冠牝馬のプライドが蘇った
若き日を彷彿させる末脚で、復活の勝利
彼女は、再び大輪の花を咲き誇らせた
壁を前に
プライドだけは捨てるな
折れない心は
消えかけた炎を蘇らせる
挫折あらばこそ
そう言える日がやってくる
ファレノプシス
牝馬 鹿毛
1995年4月4日生まれ
父:ブライアンズタイム
母:キャットクイル
生涯成績:16戦7勝
獲得賞金:4億6651万円
主な勝ち鞍:エリザベス女王杯(2000年)、秋華賞(1998年)、桜花賞(1998年)、ローズステークス(1998年)
■前回の土曜名馬座