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2020年6月20日放送「熱愛 / ビーナスライン」

孤独を背負い、虚しさを噛みしめ

一人杯を重ねた、あの天才詩人

石川啄木

彼は、一人の女性のために、22首もの歌を詠んだ

君に似し

姿を街に見る時の

心躍りをあはれと思へ

その忘れがたき女性がいた街

生涯彼女を思い

命尽きるなら函館でと

手紙に残した

その愛の深さは、計り知れない

 『ビーナスライン』

その馬もまた、函館を愛した

3歳の夏

初めて訪れた港町の旅情に、胸を高鳴らせた乙女

2週間後

同じ舞台で再び豪快に差し切り2連勝

この強さは本物か

しかし、北国の短い夏が終わると彼女も勢いを失った

あのきらめきは

1年後、勝利から遠ざかっていたビーナスラインは

この地へと帰ってきた

忘れえぬ思い出の場所で

かつての剛脚が蘇る

ここでは負け知らずの3連勝

函館は不可能を可能にする場所だった

翌年の函館スプリントステークス

重賞初挑戦の彼女は最低人気

しかし…

大外から目の覚めるような末脚で

大波乱の主役となる

愛する街に、自らの蹄跡を深く刻んだ

愛は
魂を目覚めさせる

苦悩に満ちた現実に
光を与えてくれる

愛とは
命そのものなのかもしれない

ビーナスライン
牝馬 栗毛
2001年3月12日生まれ
父:フジキセキ
母:ホクトペンダント

生涯成績:36戦6勝
獲得賞金:1億6084万円
主な勝ち鞍:函館スプリントステークス(2006年)

■前回の土曜名馬座