作曲家ワーグナーを愛し
夢の中で生きたバイエルン国王
両親からの愛情は薄く
音楽と読書に没頭した
ルートヴィヒ2世
神話や騎士物語に憧れ
その世界を再現すべく、城を建てる
リンダーホーフ城
内部に洞窟を築くのは、狂気の沙汰と揶揄され
夢の城作りは、やがて国の財政を圧迫
ついには、幽閉されてしまう
国王の血は断たれ
美しき城だけが残された
ようこそ、名馬たちの物語へ
風のロマンを伝えたあの馬の名は…
『トウカイポイント』
盛岡でキャリアをスタートし
3歳春に中央デビュー
血気盛んな気性から、せん馬となるも
5歳にしてオープン入り
翌年には
父 トウカイテイオーの背中を知る
岡部幸雄とのコンビで、中山記念に出走
8番人気ながらも
父が奇跡の復活優勝を果たした地で
重賞初制覇を飾った
さらに日のあたる場所へ
春の終わりには、宝塚記念でGⅠ初出走
4コーナーを回り、見せ場十分で直線へ
勝利こそならねど
偉大な父を彷彿させる走りは
ファンの郷愁を誘った
秋には、3歳時以来となるマイル戦に出走
手応えをつかむと、一世一代の大勝負に挑む
未だGⅠ馬を送り出していない父に
なんとしても贈りたいビッグタイトル
そして、血は奇跡を呼び起こす
父子3代GⅠ制覇の偉業を果たし
競馬史に、金字塔を打ち立てた
運命に抗い
もがく人生であればこそ
その勇姿は
永遠のものとなる
トウカイポイント
せん馬 栗毛
1996年5月18日生まれ
父:トウカイテイオー
母:マッチポイント
生涯成績:37戦7勝
獲得賞金:(国内)3億1969万8000円/(香港)150万香港ドル
主な勝ち鞍:マイルチャンピオンシップ(2002年)、中山記念(2002年)
愛の死 / ワルキューレの騎行
Wagner
※曲名はGoogle アシスタントにて調べた結果を掲載しています。
■前回の土曜名馬座