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文豪は言う
新たな一歩を踏み出す、新たな言葉を発する
それこそ、人々が最も恐れることである
軍事訓練に明け暮れる毎日
若き日々は、彼にとって苦痛でしかなかった
フョードル・ドストエフスキー
本を読むことだけが、唯一の救い
そんな彼が、ほとばしる情熱を傾けた処女作
『貧しき人々』
人々の孤独と屈辱を訴え、傑作と絶賛された
己の道へ踏み出す、その決意こそが
才能なのかもしれない
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『メイショウボーラー』
新たな道を見出したあの馬は…
父、タイキシャトル譲りのスピードで
デビュー以来負け知らず
メイショウボーラーは、重賞連勝を果たし
意気揚々と、世代の頂点へと挑んだ
一番人気で迎えたGⅠの舞台
ここでも、自慢のスピードは健在のはずだった
しかし…
その刹那、彼の世界は一変した
自分よりも、強いものがいる
現実を受け入れられず、あがき続ける日々
そして彼は、一つの決断を下す
4歳、ダート路線に転向すると
瞬く間に、かつての輝きを取り戻した
重賞を連勝し、掴み損ねたGⅠ奪取へ
生まれ変わった彼を、ファンは一番人気で迎えた
己の道を見つけた彼に、迫る者はいない
正しき決断を、自らの走りで証明してみた
自分は何者で
何に心を燃やせるのか?
それを見つけた者は
強い
激動の中で
真に生きる術を知る者たちよ
メイショウボーラー
黒鹿毛 牡馬
2001年4月16日生まれ
父:タイキシャトル
母:ナイスレイズ
生涯成績:29戦7勝
獲得賞金:4億4282万8千円(中央競馬) / 3290万円(地方競馬)
主な勝ち鞍:フェブラリーステークス(2005年)、根岸ステークス(2005年)、ガーネットステークス(2005年)、デイリー杯2歳ステークス(2003年)、小倉2歳ステークス(2003年)
■前回の土曜名馬座