92年前
アムステルダムで奇跡が起きた
偉業を成し遂げた跳躍の天才
織田幹雄
はなから勝負に出た気迫が、その背中を押して
大和魂を世界に見せつけた
日本人初の金メダル
だが、運営側に日章旗の用意はなかった
表彰台は想定外だったのか…
空にはためいたのは、選手団持参の日の丸
意地とプライドの勝利か
あの優駿の姿が浮かんでくる
『カツラギエース』
入魂の走りで世界を驚かせた
3歳のクラシック戦線
三冠を成し得た同期
ミスターシービー
その影に、彼は迫ることすらできずにいた
4歳春
三冠馬不在の中
ようやくGⅠ初制覇を果たすも
人々の期待は集まらない
それでも前哨戦を制し
彼は、大舞台で再びライバルに挑んだ
しかし、この日も同期の末脚に屈する
GⅠでは4度目の敗北
それでも諦めはしない
何としても、三冠馬に勝つ
勝負の一戦は、ジャパンカップ
ミスターシービー、シンボリルドルフと
2頭の三冠馬が参戦
世界の競合もひしめく中、大逃げを打つ
先頭は譲らない
カツラギエースは、三冠馬たちを抑え込み
日本馬初の、ジャパンカップ制覇を成し遂げた
この世に絶対などない
臆せず
ただひたむきに挑み続けた時
自ずと光が見えてくる
カツラギエース
牡馬 鹿毛
1980年4月24日生まれ
父:ボイズィーボーイ
母:タニノベンチャ
生涯成績:22戦10勝
獲得賞金:4億1068万3400円
主な勝ち鞍:ジャパンカップ(1984年)、毎日王冠(1984年)、宝塚記念(1984年)、京阪杯(1984年)、大阪杯(1984年)
■前回の土曜名馬座