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2021年11月20日放送「魂の継承 / ジェニュイン」

魂の連鎖か

その画には、偉大なる一族の血が宿る

宗教画が主流だった時代

人々は、この風景画を愛した

『スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色』

冬スケートを楽しむ人々

よく見ると罠も 

日常の危険と運命の儚さを描いたこの画には、模倣作がある

巨匠の心を、息子がなぞったものだ

受け継がれてゆく魂の絵画

ピーテル ブリューゲル(父)/ ピーテル ブリューゲル(子)

父の名声を不動のものにした子孫たち

その名は、今もなお語り継がれている

『ジェニュイン』

彼もまた、父の名を高めてみせた

後に、日本の血統図を塗り替えることになる

大種牡馬サンデーサイレンス

その初年度産駒ジェニュインは

三冠初戦で、父に初のクラシックタイトルを贈った

二冠をかけて挑んだ日本ダービー

だが、同じ父を持つタヤスツヨシの切れ味に屈し

2着に敗れてしまう

不遇の時代へ

秋は距離適性を考慮して、菊花賞を回避

古馬相手に挑んだ中距離王者決定戦だったが

勝利目前、勝ち馬の強襲に遭い、またしても惜敗

課された使命はただ一つ

父の名声を揺るぎないものに

父親譲りのスピードと底力を、いかんなく発揮

やがて巻き起こる、サンデーサイレンス旋風の先駆けとなった

燃え尽きた灰を崇拝するなど
伝統とは呼べないだろう

燃える魂を
未来に照らすことこそ

伝統なのだ

ジェニュイン
牡馬 青鹿毛
1992年4月28日生まれ
父:サンデーサイレンス
母:クルーピアレディー

生涯成績:21戦5勝
獲得賞金:5億3701万3000円
主な勝ち鞍:マイルチャンピオンシップ(1996年)、皐月賞(1995年)

■前回の土曜名馬座