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2021年7月17日放送「未開の花 / クラフトワーク」

つぼみにかかる、大きな期待

彼は、学生時代から逸材と評され、前途を嘱望された

そして、精魂込めた作品が文展に入選

竹田霞村 «老杉図»(大正5年)

だが、当時の中央画壇にはびこる、派閥争いの犠牲になったのか

翌朝、落選の知らせが届く

運命を悟った若者は

故郷に戻り、一人、画業に勤しむ

咲き誇ることを選ばずとも

そっと、人々の心に宿ることは叶うのだ

『クラフトワーク』

あの日見た景色を、忘れられなかった

大観衆の喝采を、もう一度

再び、GⅠの舞台を目指し

4歳の夏、函館記念で重賞初制覇

だが、怪我により秋を棒に振る

復帰戦は、翌年の中山金杯

得意の中距離の舞台で、横綱相撲を披露

一年を占う一戦を制し

飛躍の年が始まった

続いて挑んだ、アメリカジョッキークラブカップ

GⅡでは、もはや役者が違うのか…

本格化を迎えた彼には、GⅠ制覇の期待も高まった

しかし…

憧れの場所は、クラフトワークを拒んだ

怪我に見舞われ、再び戦列を離れると

かつての勢いは鳴りを潜め

二度と夢舞台に立つことはなかった

昼の光は
闇の深さを知らない

届かぬ夢に
人は静かに心を燃やす

一歩一歩
運命を底力に変えて

クラフトワーク
牡馬 黒鹿毛
2000年4月2日生まれ
父:ペンタイア
母:ワーキングガール

生涯成績:19戦6勝
獲得賞金:2億3813万4000円
主な勝ち鞍:アメリカジョッキークラブカップ(2005年)、中山金杯(2005年)、函館記念(2004年)

■前回の土曜名馬座

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