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2021年4月10日放送「血の約束 / アグネスフローラ」

母親譲りの飾らぬ性格で、国民に愛された

幼少期は、ナチスの侵略により、イギリスへ亡命し

その後、カナダへと渡る波乱万丈の半生

第6代オランダ女王 ベアトリクス

戦後、ようやくオランダへ帰還すると

母は生前退位し、彼女が女王に即位する

全ては、次代に託するために

やがて、王室に116年ぶりの男子が誕生

王位は継承された

計り知れぬ責任をつなぐ

それは、血の約束か

『アグネスフローラ』

オークス馬、アグネスレディーの娘

アグネスフローラは、母の背中も知る河内洋の手綱で

衝撃のデビュー戦を飾った

順調に勝利を重ねる姿には

クラシックロードを歩んだ、母の面影が宿る

桜花賞の前哨戦は、圧倒的人気に応えて優勝

娘は、無敗の桜花賞馬を目指す

桜の舞台では、母と共に涙をのんだ鞍上が

重圧を背負う乙女を、優しくエスコートする

桜は咲き誇った

敗れた母の敵をとり、娘は一族の名声をも高めて見せた

その血は、息子たちへ

サンデーサイレンスを父に持つアグネスフライトは

ダービー馬となり、君臨

弟のアグネスタキオンは

無敗で皐月賞を制し、リーディングサイアーに輝いた

3代にわたるクラシックウィナーの血脈は

後世へと受け継がれていく

意志を継ぐ者よ

託されたバトンには
世代を超えた思いが込められている

さあ、次の時代を切り開け

アグネスフローラ
牝馬 鹿毛
1987年6月18日生まれ
父:ロイヤルスキー
母:アグネスレディー

生涯成績:6戦5勝
獲得賞金:1億6048万4000円
主な勝ち鞍:桜花賞(1990年)

■前回の土曜名馬座