土曜名馬座

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2023年7月1日放送「逆転 / シンコウラブリイ」

『プリティ・ウーマン』『ノッティングヒルの恋人』。太陽のスマイルで、世界中を虜にしたミューズ。ジュリア・ロバーツ。転機となったのは、実話を元にした名作。映画『エリン・ブロコビッチ』。巨悪の企業との裁判に挑む、シングルマザーを演じた。ひたむきに奮闘する彼女は、やがて奇跡を起こす。頼りになる相棒とともに…。信念が、人生を逆転させる…
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2023年6月24日放送「聖なる怪物 / スイープトウショウ」

このボトルは、およそ100年前。アール・ヌーヴォーの巨匠がデザインしたもの。その頃、パリを中心に咲き誇った。美しき文化、ベル・エポック 。この時代、多くの芸術家たちを巻き込んで、名声を我が物にした、大女優がいた。サラ・ベルナール。欲しい役は、他の女優から奪い取ることも辞さない、したたかさもまとっていた。いつしか、「劇場の女帝」と言われるまでに、自分らしく生きようとする者に、戸惑いなど必要ない…
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2023年6月17日放送「復活の道標 / ノンコノユメ」

彼は、夢をつかみかけていた。だが、第二次世界大戦で徴兵され、地獄を見る。1944年ノルマンディー上陸作戦。作家 J・D・サリンジャー。ニューヨーク育ち。ナイーブさを隠した作家志望の心は壊れてしまう。戦地から帰国後、書けなくなってしまった彼は、東洋思想と瞑想に救いを求めた。そして、書く喜びを取り戻し、若者たちの心を鷲掴みにする、名作を生み出していく。恐れるな。心を剥き出しにして生きよう…
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2023年6月10日放送「父の嘘 / カネツクロス」

私は幻のビッグフィッシュを、結婚指輪を餌に、釣り上げた。映画の冒頭、父は息子の結婚式でそう語る。映画『ビッグ・フィッシュ』。法螺話に嫌気が差し、距離を置く息子。だが、父の余命が迫る中、真実を知る。法螺話は、どうしようもない人生の局面を、明るく伝えるための優しさだったのだ。息子は父の遺志を継ぎ、親子の絆は深まってゆく…
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2023年6月3日放送「アメリカンドリーム / モーリス」

ジョージ・ワシントン。エイブラハム・リンカーン。アレクサンダー・ハミルトン。100ドル札は、建国の父と呼ばれた男。ベンジャミン・フランクリン。もとは貧しい家庭の生まれ。12歳で印刷工として働き始め、やがて出版業に就くと、ベストセラーを生み出す。中に綴った成功への哲学は、彼をあまたの功績へと導いた。ついには、アメリカ独立宣言書に関わるまでに、彼のアメリカンドリームを讃えよう…
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2023年5月27日放送「刹那の運命 / エアシャカール、アグネスフライト、フェノーメノ、ディープブリランテ、サトノダイヤモンド、マカヒキ、エフフォーリア、シャフリヤール」

日本ダービー。それは、サラブレッドの生涯一度きりの大舞台。競馬界最高の栄誉をかけたレースでは、あまたの激闘が、繰り広げられてきた。62年前のあのレース。2,400m先のゴール直前、刹那の差が、勝者と敗者を隔てた。過去89回のレースのうち、10回の勝敗は、わずか数センチのハナ差で決まっている。運までも味方に出来た馬が勝つ。それがダービーだ…
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2023年5月20日放送「母の背中 / ダイワエルシエーロ」

命をかけて、人類に貢献した母と娘。留学生だった母は、苦学の末、放射線を放つラジウムを発見。マリ・キュリー。医学利用への道筋を開いた。やがて娘も科学の道へ。イレーヌ・キュリー。母の研究を継ぐと、人工的に、放射性物質を作り出すことに成功した。放射線に蝕まれながらも、ノーベル賞を受賞。それは、いばらの道を突き進んだ、ふたりの栄光そのものだ…
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2023年5月13日放送「最強の証明 / アパパネ」

アカデミー賞にノミネートされ、あの年、注目を集めた2人。ダイアン・キートン 。シャーリーズ・セロン。往年の演技派女優と、美貌を武器にのし上がってきた若手女優。この作品で彼女は、ドーナツを大量に食べて、別人に変身。美を封印した鬼気迫る演技で、オスカーを手にした。映画『モンスター』。高い壁を登らなければ、違う景色は見えてこない…
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2023年5月6日放送「風の女王 / メジャーエンブレム」

陸上競技のイメージを変えたアスリート。フローレンス・ジョイナー。彼女の爪は、復活の狼煙だった。ロス五輪で銀メダルを手にするも、注目度は低く、銀行員として働き続けた。4年後のソウルオリンピック。華麗なる変貌を遂げて、トラックに現れると、鮮やかな走りで、三冠達成。ランナーである前に、レディでありたい。彼女は、美しき風だった…
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2023年4月29日放送「伝説へ / 武豊」

少年の頃、親から送られた8ミリカメラ。手に入った瞬間に、彼は映像の虜になった。スティーブン・スピルバーグ。映画界に衝撃を与えたのは、弱冠25歳の頃。2台の車だけで描いたサスペンス映画。タンクローリーをまるで、モンスターのように見立てることで、恐怖を巧みに描いた。映画『激突!』。天賦の才は世に認められ、彼の時代が始まる。今もなお、ヒットメーカーとして君臨する、生ける伝説…