土曜名馬座

土曜名馬座

2024年9月7日放送「終わりなき旅 / アルティマトゥーレ」

1,000年を超えて、人々が歩き続けた祈りの道。己を見つめ直すために、ひたすら歩を進める。道は、成人ヤコブが眠る聖地へと続いている。歩き続け、疲れ切った巡礼者は、やがて光を見る。それは…1,000kmを踏破した後に広がる景色。ここは、世界の果て。この先には、新たな道が開かれている…
土曜名馬座

2024年8月31日放送「STAY FOOLISH / ゴッドスピード」

この小さなディスクで起動するコンピューターは、やがて世界を席巻する。Macintosh SE/30。だが、このパソコンを発表した野心的なカリスマは、会社を追放されてしまう。スティーブ・ジョブズ。失敗した経営者の烙印を押され、人生のどん底へ。それでも、畑違いの事業に参入。CGアニメーション映画で、大きな成功をつかみ取る。快進撃の幕が上がった…
土曜名馬座

2024年8月24日放送「小さな巨人 / ロサード」

60年前。この革新的な小さな車は、イギリスで生まれた。アルプスのラリーレースでも大活躍。ミニ・クーパー。全長わずか3m。ボディも軽く、キビキビと、軽快な走りを見せる。巨大なエンジンを積む。格上のライバルたちを翻弄。当時、最も進んだ前輪駆動方式を備え、抜群のハンドリング性能を誇った。小さき王者が、歴史を動かす…
土曜名馬座

2024年8月17日放送「野望 / サングレーザー」

野望を胸に、上流階級のテーブルマナーを磨く主人公。日陰で生きてきた男は、隙のない振る舞いに腐心していた。映画『太陽がいっぱい』。だが、富豪の友人は、彼の出自を見透かすように、手づかみで料理を食べる。上品ぶるな。お前は決して、俺にはなれない。残酷な壁が、彼を狂わせていく…。太陽の下、夢を見るには、眩しすぎる…
土曜名馬座

2024年8月10日放送「DIVA / タカラスチール」

まるで小さな建築物。彼女の美学を凝縮した宝石だ。世界中にインパクトを与えた。バグダッド生まれの建築家。ザハ・ハディド。彼女が描いた、流れるように美しく、複雑な曲線美は、未来的。だが、生き物のような優しさもある。男性ばかりの建築界で、粘り強く実績を重ね、ついには、建築界のノーベル賞を受賞。彼女の生き方は、果てしない宇宙を進む、惑星のようだった…
土曜名馬座

2024年8月3日放送「砂の王 / クロフネ、カネヒキリ、トランセンド、クリソベリル」

古代エジプトでは、死後の復活を信じ、ある昆虫を神格化していた。それは、スカラベ。ファラオにとって特別な存在。歴代のファラオたちは、砂の大地に、巨大な建造物を築き、永遠の命を求めた。3,000年にわたる彼らの栄華を、黄金のマスクは語ってくれる。ファラオの系譜で、最強と言われた男は、自らの姿を、巨大な神殿に刻んだ。砂の王は、時を超えて…
土曜名馬座

2024年7月27日放送「最速の女王 / メジロダーリング」

5,000馬力のエンジンを積んだマシンで、直線コースを競う、究極のモータースポーツ。わずか4秒で、時速500キロを超え、戦闘機と同じ負荷が、レーサーを襲う。その世界へ飛び込んだ女性がいる。シャーリー・マルダウニー。誰しもが無謀だと言ったが、彼女は動じなかった。力強いアクセルワークで、勝利を重ねていく。歴代の猛者たちを破り、頂点へ。ジェンダーなど関係ない。速い者が勝つ…
土曜名馬座

2024年7月20日放送「天使の微笑み / シャドウゲイト」

ウイスキーの語源は、命の水という意味だった。発祥の地はアイルランド。聖霊を信じるこの島は、どこまでも優しい。競馬の歴史も古く、伝説の馬も生まれる。それは、1876年のアイリッシュクラシックダービー。このラベルの馬(ターコネル)に、100倍のオッズがつく。あの奇跡の勝利は、天使からの見返りだったのか?いつか、あの地へ…
土曜名馬座

2024年7月13日放送「新星 / エアエミネム」

自動車の街、デトロイトで生まれた少年は、世界一の自動車メーカーの副社長まで上り詰めた。しかし彼は、その地位を捨て、自ら理想の車を作る。ジョン・デロリアン。イタリアの天才デザイナーと、F1の名門ファクトリーが、夢の車を実現。ステンレスの翼を持つ新星に、世界は沸き立った。だが、トラブルが多発し、生産中止に。再び日の目を見たのは、あのタイムトラベル映画の傑作だった。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。情熱は、時を超える…
土曜名馬座

2024年7月6日放送「鉄人 / ブルーコンコルド」

49歳で勝ち星を挙げた、メジャーリーガー。ジェイミー・モイヤー。彼は、最年長勝利の記録を更新した。球速は130キロに満たないが、40歳を超えても、年間20勝を達成。その秘密は、巧妙な制球力と、打者の心理を読み切る力。内なる闘志を揺り起こせ。夢の舞台で走り続けるために…