土曜名馬座 2025年8月9日放送「カムバック / マジンプロスパー」 スラッガーに必要なもの。それはパワーだけではない。あの男は、ルーキーでチームの4番を任された。ピート・インカビリア。順調に長距離砲として活躍するが、やがて不調に苦しみ、マイナー落ちを経験。齢を重ねると、メジャーへの昇格は難しい。だが、彼に諦めるという選択肢はなかった。舞い戻った舞台でホームランを量産。カムバックを果たした… 2025.08.09 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年8月2日放送「三重奏 / テルツェット」 透明感のある音楽。3本の弦楽器が知性を放ち、まるで、対話しているかのように響き合う。チェコを代表する作曲家の作品。アントニン・ドヴォルザーク。彼が紡ぎ出す美しいメロディが、人を引きつける。力強さよりも軽やかさ。音色は、宝石箱のようにきらびやかだが、演奏の難易度は実に高い。まるで彼女のように… 2025.08.02 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年7月26日放送「鉄馬 / ライフタテヤマ」 アメリカの大地を疾走する鉄の馬。馬をバイクに乗り換えて、この国の20世紀は始まったが…。エンジンの鼓動と、馬の駆け足のリズムは、どこかシンクロしている。かつて、馬は生活に欠かせない存在。競馬も、人々を熱狂させた娯楽の1つだった。競馬場はダートが主流。ダートの土煙を、スーパーホースが切り裂いて… 2025.07.26 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年7月19日放送「万能 / ウオッカ、ドウデュース」 全てを備えし馬とは、どんな距離でも勝利する、サラブレッドのことだろうか?1,600mに勝つスピード。2,400mを走り切るスタミナ。そして2,000mは、速さとタフさを兼ね備えてこそ制覇できる。今宵は、全てを併せ持った2頭に思いをはせよう… 2025.07.19 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年7月12日放送「世界の果てへ / サンバレンティン」 世界の果てへ。未開拓の自然が残る。最後の秘境かもしれない。南米大陸の先端。そこは、風の大地。風はあの山脈から。アンデスだ。南極から吹く風がこの山脈にぶつかり、世界有数の大氷原を作り出した。その風はやがて、宝石とも言われる、美しき山を築き上げた。サン・バレンティン山… 2025.07.12 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年7月5日放送「錬磨 / トゥナンテ」 彩り豊かで新鮮。日本料理は、私たちの文化に欠かせない白眉な技術。それは、地道な錬磨の結晶。いくつもの技術を習得し、味覚と感性を、研ぎ澄ましてゆく。刺身を切る板場では、切り方ひとつで味を変える。高い技術が必要とされる。本物になるための近道は、無い… 2025.07.05 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年6月28日放送「Bitter&Sweet / トーセンキャプテン」 甘く柔らかなボーカルと、繊細なトランペット。ジャズ史にその名を刻んだ男は、ジャズのイノベーターであり、ヒーローだった。チェット・ベイカー。だが、きらめく人生の中、誘惑に屈してしまう。喧嘩で歯を砕き、演奏活動を中断。全てを失い、トランペットを置く時期もあったが、友人の助けにより、奇跡のカムバック。あの音は、色褪せない… 2025.06.28 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年6月21日放送「MID SUMMER / ロータスランド、ウインカーネリアン、トゥードジボン」 太陽が最も空高く輝く、夏至の日。厳しい冬を乗り越えた北欧では、野の花で飾ったポールを囲み、祝福する。夏至祭は、クリスマスのごとく大切にされている伝統のイベント。太陽が沈まない、北欧の夏の夜。その日見る夢は、未来からのメッセージか…何かが起きる…、ミッドサマー… 2025.06.21 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年6月14日放送「創世記 / クロノジェネシス」 イタリア。ローマの中心部にある別の国。バチカン。キリスト教カトリック教会の総本山。聖地であり、世界最高峰の美の殿堂でもある。システィーナ礼拝堂。高い天井に広がるフレスコ画は、ミケランジェロが描いた傑作。神が天と地をつくり、そしてアダムに、命を吹き込む瞬間を描いている。美しきこの世界。その全ての始まりの物語。『創世記』だ… 2025.06.14 土曜名馬座
土曜名馬座 2025年6月7日放送「華麗なる一族 / ダイイチルビー」 栄華を極めた、華麗なる一族。イギリスの良血を引く彼女は、中興の祖。ただものではない。イットー。牧場主は、持てる資質を見抜いた。その血を継いだ令嬢は、デビュー戦でいきなり日本レコードを記録。ハギノトップレディ。日本を代表するトップレディとなる。彼女の血は天馬の異名を持つ、彼の血と交わる。トウショウボーイ。翼を持つ父と、最優秀牝馬の血を受け継ぐ母から生まれたヒロイン。一族の宿命を背負って… 2025.06.07 土曜名馬座