2021

土曜名馬座

2021年10月16日放送「海を越えて / ディアドラ」

時は明治。世界に羽ばたいた、女優がいた。川上貞奴。アメリカ、イギリスと巡演して脚光を浴び、その名は、海をこえて轟いていく。パリ万博で、妖艶に舞ったジャポニズム。フランスの演劇雑誌の表紙も飾った。ロダンやピカソも心酔した、エキゾチックな渡り鳥。彼女が叶えたものとは…
土曜名馬座

2021年10月9日放送「ライバルの壁 / リアルスティール」

ライバルに挑み続けることが、定めだったのか。モトクロスのレーサーから転身した、異色のゴルファー。リッキー・ファウラー。アマチュア界のランキング1位を経てプロへ 。しかし、最強のライバルが立ちはだかる。ロリー・マキロイ。メジャー大会で上位に食い込むも、タイトルには届かず。全米プロでは、2打差で惜敗した。生まれた時代が、困難を強いる。眩い栄光を掴み取るまで…
土曜名馬座

2021年10月2日放送「Biggest / ヒシアケボノ」

人間空母と、人は呼んだ。身長185cm。ヘイスタック・カルホーン。全盛期の体重は、273キロという。その巨漢を支えたのは、恐るべき食事量。食欲を満たすために、この道を選んだ。そんな噂も絶えなかった。一度に5人の相手とも戦い、あの力道山にも善戦した。彼は、時代を大きく揺り動かした、伝説のレスラーだった…
土曜名馬座

2021年9月25日放送「彗星 / マチカネフクキタル」

ロックのルーツを辿って、ロックンロールの名曲に出会う。ビルボードで、8週連続1位を記録。エルヴィス・プレスリーに先んじた彼こそ、ロックンロールの先駆者と言えまいか。ビル・ヘイリー。音楽の世界に、革命を起こした巨大彗星。一瞬のきらめきが、永遠となる…
土曜名馬座

2021年9月18日放送「受け継ぐもの / エアメサイア」

生まれ持った美しさ。解き放たれた美しさよ。美は、時代を超えていく。世界中を虜にした、スーパーモデル。シンディ・クロフォード。そのかぐわしい美貌を受け継ぐ娘は、16歳にして、ビッグメゾンのランウェイを席巻。カイア・ガーバー。英国の「モデル・オブ・ザ・イヤー」を受賞して、トップに上りつめた。娘は、次の夢へと突き進む。母の香りを追いかけて…
土曜名馬座

2021年9月11日放送「Wild Boy / マイネルラヴ」

見た目はパワーピッチャー。だが、カーブを武器に、メジャートップクラスの制球力を誇った技巧派だ。練習嫌いのトラブルメーカー。デビッド・ウェルズ 。ビールの飲み過ぎは茶飯事。練習熱心な選手を揶揄する発言が、移籍の原因にもなった。そんな男が、完全試合を成し遂げる。荒ぶる魂が、野球に愛されていたのかもしれない…
土曜名馬座

2021年9月4日放送「三度の輝き / パッションダンス」

100年前。南半球のテニス界に、燦然と輝いた男がいた。グレイハウンド。猟犬の名で呼ばれた彼は、俊敏かつ、美しくコートを駆ける。ジェームズ・アンダーソン。その姿は、人々を魅了した。全豪オープンでは、三度優勝。彼にとってそこは、約束の地だったのか。国際テニスの殿堂入りを果たした英雄の名は、一世紀を経てもなお、輝きを増していく…
土曜名馬座

2021年8月28日放送「ハーモニー / パドトロワ」

ニューヨークの小学校に通う二人の少年。心を結びつけたのは、音楽だ。サイモン&ガーファンクル。60年代の音楽史に、その名を深く刻んだ彼ら。だが、グラミー賞を受賞した絶頂期に解散。別れは、いつかやってくる。その甘美なメロディーと、歌声が織りなすハーモニーは、永遠だ…
土曜名馬座

2021年8月21日放送「2000メートルの王者へ / エアグルーヴ、ヘヴンリーロマンス、トーセンジョーダン」

北の国へ。明治維新以降、多くの開拓者が入植。過酷な自然と戦いながら、荒野を切り開いた。その最大のパートナーとなったのが、馬だった。やがて北海道は、馬の一大産地として名を馳せ、競馬も盛んになる。夏最大のレース。強豪馬が集う札幌2000メートル。今年も未来のスターホースが、この地を駆ける…
土曜名馬座

2021年8月14日放送「不屈の老雄 / ダイワテキサス」

カメルーンの偉大なる老雄、ロジェ・ミラ。彼は、ワールドカップ最年長ゴールの記録を持つ。ピッチに立ったのは、1982年のスペイン大会。30歳だった。そして引退するが、12年後、大統領の要請を受け復帰。奇跡の勇姿を見せる。不屈のライオンの愛称を持つチームで、42歳のゴールを決めたのだ。枯渇しない闘志。彼こそ、不屈のライオンそのものだ…