本ページはプロモーションが含まれています

2020年8月22日放送「大物食い / ヤマニンキングリー」

戦地に赴くその武将は、歯を黒く塗った

死してなお、高貴な身分の証として

今川義元

お歯黒の名将

25000人を凌ぐといわれる大軍を率いた男

東海道随一の軍事力と、外交力を駆使して

領地の拡大に成功していた

勢いづくこの今川軍に

わずか4000余りの兵力で攻め入った

尾張の若き大名

織田信長

歴史の転換点といえる戦い

多勢に無勢の信長が

奇襲により、今川の首を取る

向こう見ずか、計算づくか

大物食いは、常に挑み続けた

 『ヤマニンキングリー』

彼もまた、番狂わせの主役だった

3歳の冬

尾張の地で重賞初制覇を飾り

後に歴史的勝利をおさめる、サラブレッドの名は

ヤマニンキングリー 

飛躍が期待されたヤマニンキングリー

しかし

一年を占うこのレースを、接戦の末に落とすと

悪い流れが続いてしまう

重賞で3戦連続、僅差の2着に甘んじると

彼は己の走りを見つめ直していく

何かを変えなければ

この日は、勝利を約束された馬がいた

フランス遠征を目論む、3歳の怪物牝馬だ

若き乙女に、勝負の厳しさを教えてやろう

20kgの減量で、極限まで研ぎ澄まされた肉体が躍動する

一世一代の走りで、見事、大物食いを果たした

是非に及ばず

この言葉は
決して諦めの境地を指してはいない

逆境を乗り越え、敵に挑む
覚悟の言葉だ

ヤマニンキングリー
牡馬 栗毛
2005年5月16日生まれ
父:アグネスデジタル
母:ヤマニンアリーナ

生涯成績:44戦7勝
獲得賞金:3億1097万8000円
主な勝ち鞍:シリウスステークス(2011年)、札幌記念(2009年)、中日新聞杯(2008年)

■前回の土曜名馬座

タイトルとURLをコピーしました